マンションの耐震ドア導入事例|3つの管理組合が「たすかるドア」を選んだ理由

補助金のプロたすかる博士イラスト

たすかる博士 (補助金・リフォーム専門アドバイザー)

たすかるドア開発者、複雑な補助金制度やリフォーム、住まいのアップデートの専門家

大きな地震が起きたとき、揺れそのものと同じくらい怖いのが「揺れがおさまったあと、玄関ドアが開かない」という事態です。
ドア枠が歪んで開閉できなくなり、室内に閉じ込められてしまう可能性があります。実際にこうした不安を抱えて耐震ドア「たすかるドア」の導入を決めたマンションが、全国にいくつもあります。
今回は、実際に「たすかるドア」を全戸一括導入した3つのマンションの管理組合の声と、開発の経緯を、たすかる博士に聞きました。

相談者

一般的な耐震ドアと、たすかるドアは何が違うんですか?

たすかる博士

たすかるドアは「扉の中にもう1つ扉がある」構造の耐震ドアです。 外側の扉と枠の間には、あえて壊れることを想定した「クラッシャブルゾーン」という空間を作っていて、地震による扉の変形をこのゾーンで吸収することで、内側にあるもう1枚の避難扉を守る仕組みになっています。 直下型地震で生じる縦方向・横方向の変形にも、内側の扉が影響を受けにくい構造なので、力の弱いお子さんやご高齢の方でも、軽い力で開けて避難できるんですよ。

たすかるドアの機能クラッシャブル構造
歪んでも開くドアのイラスト
倒壊や火災の前の早期避難命に関わる被害を逃れることができます
相談者

では、一般的な耐震ドアとは仕組みそのものが違うんですか?

たすかる博士

はい。一般的な耐震ドアの多くは横揺れを想定しており、直下型地震のような縦方向の激しい変形までは想定できていないものもあります。 この「たすかるドア」は本扉の変形をクラッシャブルゾーンで吸収して内部の避難扉を守る設計のため、本扉が変形してしまった場合でも、避難扉から脱出できるように考えられているんですよ。

既存の
耐震基準のドア

既存の耐震基準ドアイラスト
直下型地震の縦揺れは想定されておらず、
上下からの変形に対応できない可能性があります

たすかるドア

たすかるドアは変形に耐えるイラスト
耐震ドアの最高等級D-3(JIS規格)を 2倍上回る変形量にも耐えられます

ここからは、実際にたすかるドアを導入した3つのマンションの管理組合の声を紹介します。

■ 事例① 大阪府茨木市のマンション:2度の震災を経て、約600戸への導入を決断

Aさん(茨木市・マンション管理組合):
2度の大地震に見舞われ、扉の建付けが悪くなったり、枠が歪んだりして、スムーズに開閉できない状態のまま、気づけば30年もの月日が流れていました。 とりわけ大阪北部地震の発生時には、玄関が全く開かなくなったり、逆に閉まらなくなったりする住戸もありました。 この切実な経験をきっかけに、管理組合で様々な製品を徹底的に比較した結果、「たすかるドア」の導入を決断しました。今では約600戸すべての玄関に設置が完了しています。 「住民の命を守ることが何よりの優先事項」と考えたとき、理事の間でも「これこそ導入すべきだ」「非常に良いアイデアだ」という賛成の声が圧倒的でした。どうすれば確実に避難できるのかを模索し続けてきた中で、生命に直結する備えへの投資は決して無駄にならず、いつか必ず報われる時が来ると確信したんです。

■ 事例② 大阪府箕面市のマンション:玄関以外に逃げ場がない構造だからこその決断

Bさん(大阪府箕面市・マンション管理組合):
うちのマンションは構造上、玄関ドア以外からの脱出が出来ないのです。隣の壁を破って逃げることもできないですし、避難ハッチがあるわけでもなくて。窓やベランダから避難というのも、うちのマンションの構造的にはもう無理なんです。結局、玄関のドアしか逃げ道がないんですよ。 真ん中の小さいドアを開けて逃げられるというところが、やっぱり一番魅力的でしたね。実際にその場になったらパニックになると思うので、どこから逃げようかと考えているようじゃ、もう遅い。今回のドアがその一助になればと思っています。
たすかる博士

こちらのマンションのように、構造上どうしても玄関だけが頼りという建物は、実は少なくありません。だからこそ、大きな揺れで本扉が変形しても、別の避難口を残しておける仕組みが必要だと考えているんです。

■ 事例③ 東京都八王子市のマンション:耐震ドアが、通風ドアにも

Cさん(東京都八王子市・マンション管理組合):

安全性が担保されたというのが一番大きいんですが、夏場は避難扉を開けておくと風がよく通って、暑さをしのげるという面でも住民の間で非常に好評なんです。
まず安心感が一番ですが、丁番だけを強化するというのも対策の1つではあるんですけど、結局は外の枠が歪んだりしたら開かなくなっちゃう。内側に避難扉があるというのは、なかなか斬新だなと思いました。

たすかる博士

震災対策という「非常時」の備えが、結果として「日常」の快適さにも繋がっているのは嬉しいです。

たすかるドアは、耐震性能だけでなく、日常時には通風ドアとして活用できる点も特徴です。 内蔵されている避難扉には専用のストッパーが付いており、一定の角度で固定することが可能です。これにより、本扉を施錠した状態でも避難扉を開けて、室内に自然の風を取り込むことができるんです。 日常の通風や換気にも活用できますし、火災時には熱を感知して自動で閉鎖する特殊機構を備えており、特定防火設備の認定基準も満たしています。

なぜこの形になったのか。開発の原点は、阪神・淡路大震災

たすかるドア開発秘話
たすかるドアがこの構造になった原点は、阪神・淡路大震災です。地震でドアが歪んで開かなくなり、多くの方が閉じ込められる被害がありました。当時、大手建材メーカーに勤めていた私は、その教訓を絶やしてはいけないという思いで独立し、技術を受け継いで開発を続けてきました。 開発の詳しい経緯については、こちらの記事でご紹介しています。

耐震ドア「たすかるドア」誕生秘話──阪神・淡路大震災の教訓を、玄関ドアに込めて

まとめ
耐震ドアの導入|たすかる
博士のチェックポイント

補助金のプロたすかる博士イラスト

「大きな地震が来ても安心して逃げられるね」と言っていただけるのは、本当にありがたいことです。
1つでも多く、助かる命が助かってほしい。それが私の原点です。「たすかるドア」がもっと広まって、それぞれのご家庭で自分たちの命、ご家族の命を自分たちで守れるようになればと思っています。

耐震ドアを検討するときは、「丁番の強度」だけでなく「枠が歪んでも開けられる構造か」を確認しましょう
「たすかるドア」は避難扉が独立しているため、外枠が変形しても軽い力で開けられます
玄関しか逃げ場がない住まいでは、避難経路の確保そのものが大きな安心材料になります
通風ドアとしても活用できるため、防災目的だけでなく、日常の通風・換気にも役立ちます
築10〜25年程度のマンションなら、既存のドア枠を活かした工事で、一戸当たり最短1時間からの施工も可能です
「うちのマンションも同じような不安がある」という方は、まずは現地調査を兼ねて、お気軽にご相談ください。

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